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ラストシーンが知りたい

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人と人との絆を見つめた感動作。「僕と彼女と彼女の生きる道」 結末

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あらすじ

仕事にしか興味がなく、家庭のことなど全く無関心な銀行員の男性・小柳徹朗はある日、突然妻から離婚を切り出される。理由もわからず戸惑う徹朗だったが、妻は幼い一人娘・凛を残して、家を出てしまう。

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最初、娘は妻の実家に預けようと徹朗は考えるが、凛の家庭教師の女性・ゆらのアドバイスもあり、娘と暮らし続けることを決意する。

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徹朗は次第に父親としての自覚を持っていく。

 

 

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結末 

 

凛が可奈子に連れられて出て行った後、徹朗は抜け殻のようになって凛の部屋に座り込んでいた。
ゆらが訪ねてきた。
「こんにちは」と言っても、返事がない。

凛の部屋をのぞくと、徹朗は茫然自失してベッドにもたれて座っていた。
ゆらは徹朗の横に座った。
優しく、徹朗の髪を撫ぜると、徹朗はゆらに頭を預けてきた。
徹朗の目からも、ゆらの目からも涙がこぼれた。

翌朝まで、2人はそのままの体勢で寝ていた。
ゆらが先に目を覚ました。
「おはようございます」。

徹朗も目を覚ました。
「おはよう」。
夕べは一言も発しなかったが、「いてくれて、ありがとう」と徹朗は言った。
「もう少し、いましょうか」と言うゆらに「凛が…、出て行った」と言う。

徹朗はレストランの仕事にも、集中できない。
皿を運ぶ際に、皿を落として輪ってしまった。
「すみません」と謝る徹朗にシェフは「具合でも悪いのか?」と聞いた。
シェフに「仕事にならないなら、帰れ」と言われて、結局帰宅させられてしまった。

翌日は、仕事を休んだ。
スーパーマーケットへ買い物へ行くと、そこで買い物をしているゆらに会った。
「洋食屋、もう辞めようかと思ってる」と徹朗は言った。
「どうしてですか?」とゆらが聞くと、徹朗は「凛がいなくなったんだから、意味ないよ」と答えた。

それを聞いたゆらが言う。
「凛ちゃんを言い訳にしないでください」。
「してないよ」と徹朗が言う。

そして「どうでもいいよ。凛はもういないんだから」と言った。
帰ろうとした徹朗に、ゆらが怒った。
「頭冷やしてください!」

その頃、凛は食事の支度をしている可奈子に向かって話しかける時、つい「お父さん」と言ってしまっていた。
ハッとする可奈子、凛。
「…ごめんなさい」と言う凛に可奈子は「お父さんに会いたい?」と聞いてみた。
「ううん、会いたくない」と凛は明るく答えた。

徹朗は翌日は仕事にも行き、帰りにゆらのいるマンションを訪ねた。
「昨日はごめん」。
徹朗を家にあげたゆらに、徹朗は不服申し立てをするかしないか、悩んでいると言った。
はたして、凛はどうしたいのだろう。

「凛ちゃんは、どちらかを選ぶことなんてできません。…もっと大事なことがあるんじゃないですか」。
帰り道、徹朗の頭にゆらの言葉が響く。
レストランでは、自分が切ったにんじんを子供が残していた。
義朗も「明日までに不服申し立てをしないと、親権は可奈子さんのものになるんだろう?」と心配する。

だが徹朗は言った。
「しない。もっと大事なことがわかったから」。
徹朗の言葉に、義朗は意外にも「そうか。お前がそう決めたなら、それでいい」と答えた。
帰ろうとする義朗に、徹朗が言う。

「凛、親父に遊んでもらって、楽しかったって言ってたよ」。
すると、義朗は言った。
「楽しかったのは、俺の方だ」。

凛が東京を離れ、神戸に行く前にゆらに会いに来ていた。
ゆらの家で凛は、可奈子が帰って来ることを願って貼っていたスタンプカードを持って帰ると言う。
凛がゆらに言う。
「ずっと凛の先生でいてくれる?わからないことがあったら、電話してもいい?」

ゆらが微笑んでうなづく。
「うれしい。凛ちゃんがそう言ってくれて」。
ゆらは凛と約束の指きりげんまんをする。

凛の荷物を取りに、可奈子が徹朗の家に来ている。
可奈子の様子も、以前と違う。
徹朗が言う。

「可奈子はもう、俺とは関わりたくないと思う。でも凛のことでは、協力し合えないかな」。
かつてない徹朗の、可奈子への真摯な態度。
「もし何かあったら相談して欲しい。俺にできることはやらせて欲しい。これからも凛の父親でいさせて欲しいんだ」。
凛はもう、一緒に暮らせないことは理解している。

「離れていても、父親に愛されているんだって、凛にはいつも感じいて欲しい。だから凛に、愛してることを伝え続けたい。伝え続けることを認めてほしい。ダメかな」。
徹朗が話し終わると、可奈子も徹朗を見た。
「どうしたらいいか、わからないことがあったの」。

「でももう、答えが出たわ。私は親権を手にした時、すべて解決したと思った。でも凛にとっては、何の解決にもなってなかった」。
可奈子が続ける。
「私が家を出る前は、凛はあなたのことはただ、一緒に住んでる男の人にしか思ってなかったのに、今は違う。大好きなお父さんになってる」。

徹朗は可奈子の言葉を聞いている。
「凛にとって、誰と暮らすのかは重要。だけど離れて暮らす親とこれからどうなるかも、すごく重要なんだと気づいたの。だけど、どうしていいかわからなくて。ここに来るまで、まだあなたを信用できなかったから」。

「でも、わかった。あなた、本当に変わったわね。これからもずっと、凛に愛してると伝え続けてあげて。あなたは凛の立派な父親よ」。
「ありがとう。可奈子」と徹朗は言った。
「凛をよろしくお願いします」。

「あなたはどう思ってるの?凛にとって、私と暮らすことはいいと思ってる?」
「凛は可奈子のことが大好きだ。可奈子も凛を愛してるんだろう?」
家を出て行く時、可奈子は凛を愛してない、と言った。

「はい」。
「2度と手放さないんだろう?」
「はい」。
「じゃ、何も問題ないじゃないか」。

徹朗は微笑む。
「ありがとう」と可奈子が答える。
ゆらと帰って来る凛を迎える可奈子は、ゆらにも言った。
「小柳を変えたのは、凛だけじゃないわね」。

徹朗は、定期的に凛と会うことも決めたと弁護士に伝える。
弁護士も、何だかうれしそうだった。
レストランでは徹朗にシェフが、「おい、やってみるか」とにんじんのグラッセを作らせてくれた。

徹朗は家でも作ってみた。
凛の描いた自分の働く絵を見て、やる気を出して作った。
徹朗が作ったにんじんのグラッセを、試食もせずにシェフは「盛り付け」と言って出した。

客の子供が食べている。
「おいしい」。
徹朗は密かに、「やった!」とガッツポーズを取る。
シェフが笑っている。

岸本が訪ねてきた。
マミも一緒だった。
2人は付き合うことになったらしい。

宮林に徹朗は「今の仕事を続けることに決めました。僕の作ったにんじんをおいしい、って言ってもらえたんです。オムライスやハンバーグも作れるようになりたい」と言った。
徹朗の変化を祝福しながらも、宮林は「俺は出世争いとか、嫌いじゃない。だからこの世界から抜けられない」と答えた。

凛は転校する。
神戸に引っ越しする前日、凛は徹朗の家に泊まった。
可奈子も明るい顔で、送り出した。

徹朗は凛に手紙を書いてくれと言って、封筒を出し、住所を書くのを練習させた。
毎月ちゃんと、封筒と便箋と切手を送る。
「ひとつだけ忘れないでほしいことが、あるんだ。お父さんはいつでも、凛のことを思っているから。離れていても、凛のことが大好きだから」。

徹朗を見つめた凛は、いつものように返事した。
「はい!」
ゆらも来て、徹朗が料理を作って3人で食べた。

帰り際、ゆらは「凛ちゃん」と呼ぶ。
「いい名前だね。凛ちゃんって」。
夜、ベッドで凛は徹朗に尋ねた。
「凛はどうして、『凛』って言うの?」

「お父さんとお母さんが、2人で考えたんだ。凛々しい子に育ってくれるように、って」。
「凛々しいって?」
「きりっとして、勇気のある子」。

2人で考えた名前。
凛が2人の子供であることは変わらない。
朝になり、凛と徹朗はマンションを出た。
いつも通っていた橋を歩く時、凛は初めて、徹朗に両手を持ってもらって飛びはねて歩いた。

徹朗は思い出す。
凛のハーモニカにいらつき、取り上げようとしたこと。
いつでも凛は、徹朗の言いつけを「はい」と返事をして聞いていた。
新幹線のホーム。

徹朗と別れて、新幹線に乗る凛。
新幹線が動き始める。
徹朗は思わず、新幹線を追う。
凛は、背伸びして窓から顔を徹朗を見る。

ホームに、徹朗だけが残される…。
ス-パーでゆらと会った徹朗は、意外にも明るかった。
「今日の夕食は何を作る?」と話すと2人ともカレーだった。
「俺も今日、カレーなんだ。何カレー?」

「野菜カレーです」と答えるゆら。
「俺も」。
「あのさ、1人でカレーって大変じゃない?」と徹朗は言うが、別れ道「じゃあ」と言って帰って行く。

半年後。


凛から手紙も届いている。
「あと、頼むな」と言ってシェフが帰って行く。

今日は徹朗が店を貸しきった。
可奈子に連れられて、凛がやって来る。
もうひとつ、席がある。

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「お父さんの大好きな人。でも来るかどうか、わからない」と徹朗は言う。
「その人がお父さんのことを、どう思ってるかわからないから」。
すると、ゆらがやってくる。

凛が笑う。
新しい学校でできた友達のことを、楽しそうに話す。
「娘が笑っている。彼女が笑っている。ただそれだけで俺は幸せだ」。

義朗はホテルのベルボーイの仕事に就いた。
宮林の飲んでいる横に、亡くなった井上部長が見える。
井上部長に乾杯する宮林。

そして、徹朗と凛は話している。
可奈子は歩いている。
僕と彼女と彼女の生きる道だと、徹朗は思った。

 

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