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「象の背中」 あらすじと結末

「今」この幸せを、生きていく──
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解説

秋元康が手がけた初の長編小説を原作に『g@me.』の井坂聡が死を目前にした一人の男の赤裸々な思いを描く。末期ガンに侵されながらも今を生きる幸せを噛みしめて生きる主人公を『バベル』の役所広司。その夫を献身的に支える妻を20年ぶりの映画出演となる今井美樹が好演する。生と死を真正面からとらえたテーマが感慨深い。

あらすじ

仕事も順調で、優しい妻と2人の子供にも恵まれ幸せな人生を歩む48歳の藤山幸弘だったが、ある日突然、末期の肺がんで余命わずか半年と宣告される。
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藤山は延命治療をせずに、残された時間を精一杯生きようと考える。初恋の相手や、ケンカ別れしてしまった昔の親友、絶縁していた実兄など、悔いを残す人たちと再会していく藤山。だが、一番大切にしている妻・美和子だけには、なかなか病気のことを打ち明けられずにいた。

結末



中堅建設会社の企画営業部長として意欲的に働く藤山幸弘(役所広司)は、主治医から末期の肺がんと告知される。彼には、妻の美和子(今井美樹)と一男一女がある。
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臨海部にマンションを建設するプロジェクトも進行中であり、コピーライターである悦子(井川遥)という恋人もいた。
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いっさいの延命治療を拒否することを心に決めた幸弘は、長男である大学生の俊介(塩谷瞬)にだけ事実を告げる。戸惑いながらも、父の意思を尊重しようとする俊介。
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余命半年という時間を意識する幸弘は、忘れられない人たちに別れを告げるため訪問する。思いを伝えられなかった初恋の相手(手塚理美)は、幸弘を覚えてはいなかった。喧嘩別れした高校時代の親友(高橋克実)は、家業の酒屋を継いで元気に働いていた。たまたま病院で顔を合わせた取引先の元社長(笹野高史)は、幸弘の勤め先によって倒産に追い込まれた怒りを忘れてはいなかった。絶縁していた兄(岸部一徳)は、温かく幸弘を受け入れてくれた。これまでの人生をあらためて振り返る幸弘だが、病魔は確実に肉体を蝕んでいた。その気配を、娘のはるか(南沢奈央)は敏感に悟る。
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やがて、会社内で倒れたことによって、幸弘の病名も明らかになる。事実を隠していたことにショックを受ける美和子だが、幸弘に残された貴重な時間を共に過ごそうと決意する。会社を辞め、海辺のホスピスで家族に見守られながら余命を過ごす幸弘。その部屋には恋人の悦子も訪れて、別れの言葉を交わす。夫の不貞を察しながらも、美和子ひたすら耐えた。野生の象は死に際して、仲間たちの群れから外れて選び、死に場所を選ぶという。しかし、いま幸弘は家族からの愛情を感じている。幸せな生涯だった、と幸弘は感じたのだった。
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幸弘は自分が死んだら悦子に分骨してほしいと兄に頼み、受け入れられる。化粧もこなし綺麗に着飾ってホスピスで看病する妻に、藤山はラブレターを渡してプロポーズをする。美和子は

「もし、もう一度生まれ変わっても、私にプロポーズしてくれますか?」

と応じる。藤山は愛している家族のことを考えながら、死を迎える。
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